事務所の扉と床の間の隙間から4つ切り画用紙を差し込み入れてくる。画用紙には他の人が描いた絵が書かれていて、他者の作品を入れ込んでいる。それは大抵、小池さんが好きな人や気になる人の作品だ。違う日にはロッカーに使用している透明な衣装ケースや楽器が入っている入れ物を事務所前に置いていく。それらはスタッフが事務所に入るタイミングをねらって、事務所内に強引に入れ込んでいく。その一連の行為をぬかつくるとこでは「おそなえ」と呼んでいる。小池さんは元来のいたずら好きで、スタッフが困っている表情をみることが大好き。小池さんのおそなえに関してはスタッフが困った様子を見せていなくても日々の楽しみの行為として取り組んでいるように見える。ただ、おそなえをする意図は小池さんにしかわからない。