たわいもない話A story that isn't too bad

行為者|ぬかごっこキッズActor|Nucagocco kids

発見者|ぴょんFinder|Pyon

彼は絵を描きながらスタッフといつものお話をするのが好きで、スタッフによってその内容が異なる。ちなみに私とは、エビの話と逃走中のハンターの話をする。エビの話とは「エビ○○好き?」とエビの料理を毎回微妙に変えてくるので、もはやそれを聞いてくれないとこちらの調子が狂うし、結局のところこちらもエビが好きだから、頭にその料理が出てきて嬉しい。彼がハンターできる?と聞いてくるからいつでもハンターできるように職場で使う道具袋にサングラスを入れている。彼の期待に応えるというより、越えたい(迷惑かよ)ハンターはアンドロイドなのか人間なのかはっきり覚えていないから毎回こちらも事実と異なるハンターの情報(知識)を伝えているが、これまた聞くたびに伝えてくる情報が更新されていて、新しい情報のように聞こえてきて、新鮮だけど矜羯羅がる。だけどこのやりとりもまた不思議と心地いい。
 
前置きはこれくらいにして、そんな彼が不意に作っていたプラ板キーホルダーが素敵だったので紹介したい。中でも印象的なのがお母さんにあてた手紙のような内容のもので、最小限の文量、そしてプラバンならではのキュッと縮んだサイズ感。プラ板がオーブン熱によって小さくなるわけだが彼のお母さんへの大きな愛情がギュッと小さく凝縮している気がする。自分で持っているのかな?お母さんに渡したのかな?それともどこかに大事にしまっているかな?この一連の流れを想像しているだけですごく心が温まるし、優しくなれる。彼のたわいもない話の中にある他愛にグッときたエピソードでした。