2時間目の始まりのこと。被り物をつけた見慣れぬ男子(隣のクラスに妹を送ってきた中学生のハヤブサ君)が、本日欠席の上杉君の席に着座。あまりにも突然の出来事に3年生の子どもたちとボクは、なんでそんなん!?
「上杉君、号令頼むわ」
「はーい」(明らかに低い声)
ボクと彼のやりとりに「いっそ彼を上杉にしちゃえ!」という表情になる3年生。
「え?上杉よりも大きい気がする」(実際は大分大きい)
「声もちょっと低くねぇ?」(実際は大分低い)
「昨日遊んだけど、こんな姿じゃなかったよ」
「人間は1日あれば変わるんだよ」
「ホントに上杉?」
「上杉だよな」
「そうだよ」
(一同爆笑)
上杉君になりすますことに成功した彼は、そのまま授業に参加。4時間目終了まで、アドバイザーとしてプログラミング学習に張り付いてくれました。授業を終え、帰宅しようとした彼に、周囲の子どもたちは給食を準備。体が大きくなった上杉君は、3年生の粋な計らいに恐縮するも、嬉しそうにカレーを完食するのでした。