日本の大学に通っていた中国人の留学生が、ある日ぽつんとつぶやいた。
「日本人は、やわらかい食べ物が好きの文化ですね。」
その言葉を聞いた瞬間、私は思わず笑いながら「確かに」とうなずいた。
ふわふわの食パン、とろけるような桃、やわらかいプリン、茶碗蒸し。
そう言われるとたしかに、私たちは「やわらかさ」のとりこになっている。その留学生によれば、中国では噛みごたえのあるお菓子が好まれ、中にはシニアや歯の弱い人には向いていないくらいかたいものもあるという。日本では逆に、歯の弱い人や子どもでも難なく食べられるくらいやわらかいほうが人気がある。
その留学生は「日本はやわらかくて、やさしいの国ね。」と言った。
