私は放課後等デイサービスで働いている。
活動で使用するガムテープは消費量が凄まじく、これまでいくら購入したかは計算するのも怖いほど。日々たくさんの作品が生まれてきて時間が経てば捨てられる。そんな悲しくて虚しいサイクルの一つに少しでも愛を感じれる瞬間があればとコソコソと育み始めたハートを作る活動。つい先日、いつものようにひっそり作っていると一人の子が近づいてきて、母にプレゼントすると言い始めた。本当に!?と思ったけれど、目は真剣だったので、あげることにした。後日、本当にプレゼントされたことを知った。
子どもながらに愛する誰かを想い、誰かの元へ届いたことに胸が熱くなった。
貼りっぱなしのガムテープをつなぎ合わせるため、当然成形がうまくいかない時もあるがどんな形をしていたって、それは確かに愛だ。