4才の息子は、セミ取りにハマり、
毎日セミの泣き声をききつけては、網を持っていき、
捕まえるのが日課となっていました。
ある日、「母ちゃん、セミ書いたよー」と持ってきました。
私は思わず、「羽は?」と聞きました。
息子は、「なかった。」と言って私にその絵を手渡し、
また、虫取りに出て行きました。
私は、色々考えました。
すると、この絵を書いている息子の姿を思い出し、気付きました。
息子は、虫かごに入ったセミを真剣に食い入るように見つめ、
書いていました。
そうです。
これは、グリグリの目をこちらに向ける真正面から見たセミだったのです。
セミといえば、羽があって、、と
一般的なセミとはかけ離れた姿のセミの絵をみて、
常識を覆されたと共に、子どもの真っ直ぐな視点に驚かされました。
常識に囚われず、あらゆる視点から物事を見れることがとても素敵だと思いました。