ひなたくんは楽しそうなことは全部やる男。ぬかごっこが誇る遊びの天才だ。コミカルな動きと絶妙なワードチョイスのファンは多い。忙しそうに遊びと遊びの間を駆け回る彼を捕まえてこの紙に一言もらえないか？と尋ねると、彼は『余白』と書いたのだ。多忙を極めるキミが余白？そんなわけないだろうとその場でツッコミを入れた。いやまてよ？うちの事務所は雑多で物が溢れている。余白を生み出すチャンスだ！こんないいタイミングはない。欲しい時に言葉をくれるひなたくんはやっぱり天才だ。
意気揚々と『余白』を棚の壁に貼り、余白の引き立てに小さな人形も添えることにした。これが間違いだった。数日経つとなぜか、他の人形が集まっていた。我が事務所に余白が生まれるにはまだまだ時間がかかりそうだ。