ミッション・イン・モコモコMission in Mokomoko

行為者|K松さんActor|K-matsu-san

発見者|母Finder|Mother

 無くす前提で、K松さんに渡したモコモコは、担任の先生に紹介され、顔まで描かれてた。前の子とか、道端のキノコとか、触りたくなったらコレ触っとき、と母が渡したものだ。
 
 小学生のK松さんは、毎朝近所の子達と集団登校をしている。1、2年生の頃は、色々ナゾ行動があったが、今は遅刻もなく落ち着いていた、つもりだった。最近、登校中に何故か本を読み出したり(二宮金次郎?)、その子が嫌だと言っても、気に入った子にちょっかいかけ続けたり、やたら遅く歩いたり。とうとう母に、苦情が来た。
 
「注意しても聞いてくれませんでした。お家で話してもらって、それでも変わらなかったら、(親に)登校についてきてもらうことになるかもです」
 母「言ってみますー」→心の中は「どうしよう‥一人で行かせる?母ついてく?卒業まで?大人まで?無理ー!」
 しゃーないなぁ‥と母は右肩を回した。面倒だがやるしかない。
 「感じまくってから登校」ミッション始動。
 
①睡眠時間確保(K松さんが4時に起きる&you tube見るのを母が阻止。コレが1番母キツイ)
②朝やるゲームはス◯ッチの体にセンサーつける運動系30分のみ。座らず立ってやってもらう
③ポケットに小さい何か触って気持ちいいものを入れておき、何か触りたい、ちょっかい出したくなったら触るようにK松さんに言う
④運動会の綱引きの練習を、母とラップの芯でする。力いっぱいで。(5分ぐらい)
 
 写真は③で渡したちっさいモコモコ。とっさに渡したあと、「担任に言ってない。やべー」と思ったけれど、後日担任、通級の先生、母で懇談した時、「K松さんが見せに来てくれました」と笑顔で言ってくれた。なんかすごいなK松さん。怒られることなく、今のK松さんの状況を共有でき、さらに月1で懇談してくれることになり、ホッとした。
 
ミッションは開始当日より、効果はあった。今のところ平和。宿題を朝提出してた(担任より)、とか、今日は授業中眠くならなかった(K松より)とか。だが油断はできない。朝運動系のゲームだけ、にK松さんが飽きてきてる模様。ミッションは続く‥。