メラノーマMelanoma

行為者|自分Actor|I

発見者|医者Finder|Doctor

私は長生きをしたくない。いつ死んでもいいと思っている。この世に未練もない。と周りの人に話しているが、調子が悪くなるとすぐに病院にいく。死にたいのになぜと言われるが、痛いのは嫌なのである。
一昔前、私はキックボクシングを習っていた。結構のめり込み、ほぼ毎日連休に行き、ずっと裸足の生活だった。ある夏の日、ふと足裏を見ると見覚えのないほくろができていた。ナイロンたわしで擦っても取れなかった。メラノーマ…。脳裏に浮かぶ…。数日様子を見たが、取れなかったので病院に行った。見覚えのないほくろができたと伝えると、先生も額に光るまあるいものをつけ、ピンセットを持った。いよいよだ、痛いことをされるのかと思っていた。すると、そのほくろをボリボリとさわり始め、顔を持ち上げこちらを見る。そして、開口一番「とれましたけど…。」え?取れた?あんなに擦っても取れなかったのに?え?ゴミ?足裏なゴミ?…。と考えている間に顔が真っ赤になっていた。「なら、良かったです」と私も平静を装ったようにこたえ、その場を後にした。は、ず、か、しーーーーーーーー‼️多分、毎日キックで練習していたからゴミが足裏に埋まっていたのかもしれない…。もう、調子が悪くても確信が持てるまで病院にはいかない…。
この話は昔すぎて写真はない…。