昼夜を問わず日々家族の者にタクシーのような扱いで送迎を頑張るアッシー。
通勤、買い物などでよく通る奥の細道で、対向車とすれ違わないかとヒヤヒヤしながら走る毎日。
車1台分しか通ることができないため、対向車と譲り合いながら急な坂道を駆け上がったり下ったり。
そんな日々の中、対向車確認のために使うカーブミラーに黒い鳥が黒い鳥にバトルしていた。
よく見ると、ミラーに映るカラスが、ミラーの中にいるカラス(自分)と縄張り争いをしていた。
次の日もまた次の日も、闇カラスはカーブミラーにいることが多くなった。
鏡の奥の自分にバトルしていた日々が、ようやくミラーの仕組みがわかったようで毛繕いをしてみたり…
まるで魔法の鏡と化してきた。
運転していると写真はもちろん撮れず、悔しい思いをしていた所、珍しく運転手をお休みしたタイミングで撮影できた。
「鏡よ鏡よかがみさん、世界で一番美しい鳥は誰かしら…?」
闇カラスは今日もカーブミラーで身だしなみを整えるのであった。