幽霊石Ghost stone

作者|駄菓子屋副店長Creator|Deputy manager of Dagashi store

発見者|プピヤFinder|Pupiya

邪魔もん石にヒットした足の小指の爪がようやく復活してきた年末のある午前のこと。
部屋干しで乾きの悪い昨日干した洗濯物を取り込みながら、その流れで子どもらの服をたたみながら、クローゼットの収納ケースにしまっていると、そのクローゼットの隙間に何やら気配を感じる。隙間に目を凝らすと光る不気味な白いものが見えてきた。すぐさまそれは石だとわかったが、なぜここに石が??
手に取ると真っ白く光沢のある石に可愛らしい瞳が描かれている。そして幽霊のカタチをしている。
ああこれは、娘が私のことを驚かそうと思って仕掛けたんだなあと思った。
ひと通り家事が終わると、冬休みでいつまでもパジャマのままでグータラしている娘に「早く着替えなさい。でも2階のクローゼットに幽霊が居たから気をつけてね!」と伝えると「やだやだやだ、一緒に行って!」と娘。クローゼットまで一緒に行って「ほら、スキマを見てごらんよ。何かいるでしょ。」「え!やだやだ、あ、これかあ。たぶんずっと前にウチが仕掛けたやつだ!あーよかった。」