点字名刺にロビンソンRobinson on Braille business card

作者|ひろし(髙橋宏支)Creator|Hiroshi (Hiroshi Takahashi)

発見者|「8-18(旧 西門第三図工室)」スタッフFinder|"8-18 (former West Gate Third Drawing Room)" staff

ひろしは、名刺に依頼主のプロフィールを点字する仕事をしている。
一枚一枚、一文字ずつ打ち込む地道な方法で、
目が見えない人でも読める名刺になると好評を博している。
 
納期に追われるとパニックを起こしそうになる繊細なひろしだが、
ここで登場するのがスピッツの「ロビンソン」だ。
彼が長らく大好きなこの歌は、本人が歌う時だけでなく、
響きだけでもひろしの気持ちを落ち着かせる効果がある。
 
ひろしが仕事を放棄したりする前に、
「スタッフの名刺に自分の名前
や好きな文字を打っていいよ」と声を掛ける。
実に楽しそうに打った点字の内容は「高橋ロビンソン」。
一息入れると、真剣な表情で仕事がはかどる。
 
ただ、その後もひろしの表情が緩んでいたら要注意だ。
勢いあまって依頼主の名刺にもロビンソンと打っている…
結果、100枚仕上がった時には、数枚はロビンソンが紛れ込んでいる。
 
追記:納品時、正直に依頼主へロビンソンの件を伝えると
「それは当たりだね」と喜ばれた。