彼との1日は小学校の迎えからスタートする。
その日も、いつものように車へ。彼は助手席のドアを開け、何食わぬ顔で大きな石を座席に置き、ドアを閉める。
「おーい。なんでやねん!」とつっこむ私に、「いや、分身だから」とよく分からない返答。
そして彼は後部座席、石は助手席のまま出発。目的地へ到着し、彼は石を大切そうに庭の片隅に運んでいる。
「なぜ?」謎は今も謎のまま。
そしてまた別の日、今度はしれーっと運転席のドアに石を置く。
「なに?」と聞くと
「え?今日の気分だけど…」と。
なんなん?どんな気分なん?
彼の石。一体どんなメッセージなのか。
今も日々石の場所は変化している。
これからの変化が楽しみだ。