Taさんの財布に「それ」は入っている。
「それ」はボールペンで黒く書き込まれ、
なぜか2層?になっていて、表面をセロテープでコーティングされ、
その一部分はセロテープが重ねられて半透明の層になっている。
時々、自分のタイミングでちょっとずつ手を加えて、だんだん変化していく。
お願いして、手に取って見させてもらう。
すごい…この革のようなテクスチャーはあの「連絡帳」から来ているのか?
セロテープの層が立体化の兆しを見せている…いつかの「セロテープ」のようになるのか?
「はい」(返して)
「あ、はいすみません」(返す)
他のスタッフに、「Taさんまた作っているね~」と聞くと
「あ~、あれ診察券やったと思う」
診察券なんやぁ…
また想像を超えてくる感じに、妙な解放感?をおぼえる山根でした。