我が家の冷蔵庫を開けるたび、必ず目に飛び込んでくる光景があります。そう、マヨネーズが逆さまに置かれているのです。
「いや、立てたほうが出やすいやん!」と、まず最初に心の中でツッコミ。ですが、次に湧く疑問は、「なぜマヨネーズだけ逆さまなのか?」。他の調味料は普通に整列しているのに、マヨネーズだけが自由すぎます。
さらに観察を続けると、向きも毎回微妙に変化。ある日はラベルがこっちに向いてたり、ある日は横っ面を見せていたり。まるで「今日はどっちで攻めるか迷ったの」とでも言わんばかりの小さな演出。朝の慌ただしい時間、家族は気にせず置いているのでしょうが、私の妄想は止まりません。「今日のマヨネーズは何を伝えたいのか?」と勝手にドラマを作ってしまいます。
決定的な謎は、逆さマヨネーズがほぼ毎回同じ位置に鎮座していること。まるで「ここが私の居場所」と自己主張する小さな哲学者のようです。扉を閉めるとき、私は思わず微笑みます。「なんでそんなん!」と心の中で叫びつつ、日常の小さな不条理に笑い、家族の存在を感じる瞬間です。
そしてある日、ついに家族に尋ねました。「マヨネーズ、なんで逆さまに置いてるん?」
すると返ってきた答えは、意外すぎる一言。「だって、出すときに気分が上がるやん!」
そう、逆さマヨネーズは、ただの調味料ではなく、生活の中の小さな喜劇。今日も冷蔵庫の中で、静かに、そして堂々と我が家を笑わせてくれます。
