12月の老人(銅像)Old man in December (bronze statue)

作者|不明Creator|unknown

発見者|プピヤFinder|Pupiya

12月に入ると毎朝の冷え込みが厳しくなってきたが、お昼になるとコートを着て街を歩いていると汗ばむ程にあたたかな日もある。今日もそんな日だ。
脱いだコートを左腕に抱えながら、風もない柔らかな木漏れ日をひとつひとつ踏みながら歩くのが楽しい陽気な昼休み。
昼食に食べた丼物も多くもなく少なくもなく、お腹もちょうど良いあんばいだ。昨日、脱メタボの個別指導を受けたばかりだから、なるべく歩く様に心がけようという気もある。3ヶ月で4キロ減量が目標だ。
 
広々とした遊歩道、市役所の周りの屋外彫刻のモデルたちはメタボはいないなあなんて目で楽しみながら歩いていると、一際細身の彫刻が目に入ってくる。
頭にはニット帽を被っている。
あゝもうすぐクリスマスだから、近所の人が帽子を被せたのかな、と最初は思ったが、徐々に近づいてくるその姿に足を止めて目が釘付けになってしまった。
 
なんで?!
なんで帽子だけかぶせるの?!
逆に不要な意味が強調されてしまうでしょ!!
しかも市役所をじっと眺めてるし。
何かありましたか?