ただいまマンゴーTadaima mango

行為者|Tー子ちゃんActor|T child

発見者|WFinder|W

「ただいまマンゴー!」
ある日、教室に元気に入ってくるTー子ちゃん。 
 
Wは感動した!!
 
誰に提案されたわけでもなく、頼まれたわけでもなく、
教室に入ってくるときの何気ない挨拶に
こんなおまけをつけて入ってくる。
陽気で明るくて、サービス精神溢れる行為とも言っていい!
 
挨拶がなんでそんなん!?
 
本人はなんとはなしに笑っているけれど、
Wはこれが大事だと感じた。
普段、バツがつくことを嫌い、丸かバツの2択に拘る子も多い支援級の子どもたち。
そうではないことを伝えたところでなかなかその枠から外れることが難しかった。
今まで怒られることが多かったのか、すぐに「怒る?怒った?」と気にする子も中にいる。
自由度のあることで手が止まってしまう子もいる。
何が丸か、何をしたら良いかつい正解探しをしてしまうようだ。
丸とバツの呪縛はすりこまれている!?
 
そんな中、Tー子ちゃんの「ただいまマンゴー」は最高だった!!
何でもよいのである。
丸もバツもない!
 
負けじとWも「ただいまマヨネーズ!!」と続けると同室の同僚も「おかえりりんごー」と重ねてくれた!
 
他の子どもたちも何を付けようか考えはじめた!
 
ただいまマントヒヒ!
いってきマスク!
ごちそうサマーランド!
いってきますマスマス!
ただいまプラレール!
 
もう何でもあり!
訳分からん!
元気な挨拶だけが飛び交っていた。
 
あれ?気づけばみんなが挨拶をしている!
大きな声で挨拶している!
もじもじしていた子が自分から声を出している!
丸とバツを気にしていた子が生き生きふざけている!
自由度のあることが嫌いな子が、何を言おうか頭をひねって考えている!
 
そんな世界への一歩を開いたTー子ちゃんのただいまマンゴー!