Untitle

行為者|植木職人Actor|Gardener

発見者|TDFinder|TD

お寺が管理する隣の土地。何年かに一度、大木の伐採が行われる。先日その日がやってきた。
作業を行う職人さんと社長さんが、隣の我が家へ挨拶に来た。
「作業をするのですが、そこで、お願いなんですが、道路に複数台トラックを止めて作業をするのは、都合が悪いので、こちらのお宅のお庭にトラックを止めさせてもらってよろしいでしょうか」
「あ、大丈夫ですよ!どうぞ。」
そして作業は始まった。太い幹になった木がボンボン切られていく。その木の一部は隣の土地の後ろ側の家(何年も空き家状態)の方が植えたものということで、マーキングとして、その幹の中央部を庭に残して作業は進む。そんな木の中でも何十年も隣の空き地に佇む楠も枝払いがなされ、更にそれよりもはるかに高い木も切られた。ボンボン切られた木の行方は隣の空き地だ。
 
一通り木を切り終わった職人さんと社長さんが、「お宅の伸びきった木も切ったるわ」と言い、切り始めた。あんなことになるとは予想だにしなかったが・・。
ウィーンウィーンメキメキメキ
 
我が家は、職人という事で、どんな音がしようとも見に行くこともなかった。
それがとんでもない事になった。
「切って」とお願いをしていた木以外も切られていた。しかも父が言うには、父が生まれる前から100年以上栄養を与えて育てていた生垣の木を根元からざっくり切られてしまっていた。
家の中の一部が丸見え状態だ。